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「どうする家康」で注目を集めている江戸幕府。
幕府の仕組みを知れば、時代背景もぐっと理解しやすくなります。
今回は、江戸幕府の代表的な役職について、図や表を使いながら分かりやすく解説します!
江戸幕府の役職を図でチェック!
まずは、江戸幕府の主な役職を図で見てみましょう。
主要な役職とその役割
大老(たいろう)
- 幕府の最高責任者です。
- ただし、常にいるわけではなく、特別な出来事や大事件が起きたときに臨時で設置されました。
- 井伊・酒井・土井・堀田の4家から選ばれるのが決まりです。
覚え方
「良い酒は井戸を掘ったら出てきた」
(井伊・酒井・土井・堀田)
老中(ろうじゅう)
- 幕府の政治全般を取り仕切る役職です。
- 有名な「天保の改革」を行った水野忠邦も老中でした。
- 老中の下には、さらに4つの重要な役職があります。
大目付(おおめつけ)
- 大名を監察し、不正や法度違反がないかチェックします。
勘定奉行(かんじょうぶぎょう)
- 幕府の直轄地(幕領)の支配や財政管理を担当します。
- 佐渡の金山や長崎など、重要な土地を直接管理しました。
豆知識
幕領とは、幕府が直接支配した土地のことです。
江戸町奉行(えどまちぶぎょう)
- 江戸の警察・消防・災害救助などを担当しました。
- 江戸の南北に1人ずついて、交代で務めていました。
遠国奉行(えんごくぶぎょう)
- 重要な直轄地を管理する役職です。
- 大阪町奉行・長崎奉行・奈良奉行など、各地に配置されていました。
側用人(そばようにん)
- 将軍の側近として、さまざまなことをサポートします。
- 老中と将軍の間をつなぐパイプ役でもありました。
読み方:「そばようにん」
若年寄(わかどしより)
- 老中に次ぐ役職で、旗本や御家人をまとめる役割です。
- 「年寄」は、当時は知識や経験が豊富な人を指す言葉でした。
京都所司代(きょうとしょしだい)
- 朝廷を監視し、京都の治安を守るための役職です。
- 徳川家康が征夷大将軍になった際、朝廷の力を警戒して設置されました。
大坂城代(おおさかじょうだい)
- 大坂城を守るための役職です。
- また、江戸から遠い西国大名を監視する役割もありました。
寺社奉行(じしゃぶぎょう)
- 宗教勢力を監視し、寺院や神社を管理する役職です。
- 島原・天草の乱以降、キリスト教の取り締まりも担当しました。
- 寺院は「寺院諸法度」によって管理されていました。
まとめ
江戸幕府には、さまざまな役職があり、それぞれに重要な役割がありました。
以下の表にまとめます。
| 役職 | 主な役割 | |------------|------------------------------------------------------------------| | 大老 | 幕府の最高職。臨時で設置され、4家から選ばれる | | 老中 | 幕府の政治全般を取り仕切る | | 大目付 | 大名を監察し、不正や法度違反をチェック | | 勘定奉行 | 幕領の支配と財政管理を担当 | | 江戸町奉行 | 江戸の警察・消防・災害救助を担当 | | 遠国奉行 | 重要な直轄地を管理する役職 | | 側用人 | 将軍の側近として補佐し、老中と将軍の連絡役 | | 若年寄 | 旗本や御家人をまとめる役職 | | 京都所司代 | 朝廷の監視と京都の治安維持を担当 | | 大坂城代 | 大坂城の守備と西国大名の監視を担当 | | 寺社奉行 | 宗教勢力の監視と寺院・神社の管理を担当 |
江戸幕府の役職を知ることで、当時の社会や政治の仕組みがより身近に感じられるはずです。
歴史の勉強やドラマ鑑賞の参考に、ぜひ役立ててください!
投稿日: 2025年5月3日