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俺はストレージの残り容量を気にしたくない。
ファイルをアップロードするたびに増えていくデータ量。
画面上には赤色のインジゲーターとともに「上位プランに変えてください」という宣伝の文字…
ということで、今回は現役エンジニアであるこの俺が月1,500円で実質容量無制限のクラウドストレージを手に入れている方法を紹介する。
容量無制限…のクラウドストレージ
結論から言えば、月1,500円で容量無制限なクラウドストレージなんて存在しない。
ここで読むのを辞めようとしたあなたは、もう少しこらえて読んでほしい。
なぜ、月1,500円で容量無制限のクラウドストレージが存在しないのか?
それはデータを保存するにはとても多くのコストが必要だから。
保存するために必要なハードディスクを管理するのも大変だし、データセンターを適切な温度、湿度に保つだけでも一苦労だ。
そんな労力が必要なクラウドストレージを月1,500円で使い放題だなんて、そんなうまい話は存在するだろうか、いやない(反語)
とはいえ
このままじゃ記事を終わることはできないので、代替案を提示しよう。
まず自分のニーズを求めようじゃないか。
そう、クラウドストレージを使うにあたって最初に考えるべきは「自分のニーズ」だ。
自分がどんなデータを持っていて、どんな形態で保存したいのか。
クラウドストレージの選定はそれからだ。
ここらは俺の場合を例にして、ニーズの求め方をお伝えしよう。
Step1: 保存しているものを知る
最初のステップは今自分が何を保存しているのか、とそのサイズを知ることだ。
俺の場合はこんな感じ。
- 本業で必要な書類等(15GBくらい)
- 撮影した写真(130GB)
- 撮影した動画(1TB以上。今後もどんどん増える。)
- 古いパソコンやiPad、スマホのバックアップ(300GB)
撮影した画像や動画が多くを占めていることが分かった。
これは大収穫だ!
Step2: 保存しているものを使うタイミングを知る
次に、Step1で上げた自分の保存しているものを使うタイミングを知ろう。
俺の場合は、こう。
- 本業で必要な書類等(15GBくらい)
- 普段からしょっちゅう使う。
- パソコンやスマホ、iPadから使う。
- 撮影した写真(130GB)
- 普段から結構見る。
- iPadを使ってみる。
- ダウンロードして、編集して、インスタにアップすることが多い。
- 撮影した動画(1TB以上。今後もどんどん増える。)
- 動画を作成するときに使う
- 貴重な風景とか建物、鉄道車両や飛行機も映ってるから消したくない
- けど見ることはほぼない。
- 古いパソコンやiPad、スマホのバックアップ(300GB)
- 2,3か月に1度くらい使う
- そういうやこんなデータあったかなとか、久しぶりに見てみたいなというとき。
- なくても困ることはないだろうけど、一応残しておきたい程度。
以上からわかることは
- 本業で必要な書類等
- 撮影した写真
俺がしょっちゅう使うデータはこの2つだけ、ということだ。
俺が使っているクラウドストレージを紹介する。
さて、本題に入るがここからは俺が何にデータを保存しているのか紹介しよう。
契約しているクラウドストレージは3つだ。
① 旅先で撮影した写真を保存する:Amazon Photos
最初に紹介するのはAmazon Photos。
Amazonが提供しているクラウドストレージである。
何がすごいかといえば、Amazon Primeに入っていれば写真を無制限にアップロードできること。
Amazon Primeといえば
月額600円で翌日配送が無料だったり、料金がちょっとお安くなったりという神のようなサブスクだ。
それにプラスして否が応でも容量無制限のフォトストレージが手に入るのだから、入らない手はない。
現に俺は101GB、枚数にして2万枚もの写真をアップロードしている。
控えめに言って、神。
② よく使う仕事のデータを保存する : Google Drive
正直言って、Google Driveは便利すぎる。
安くクラウドストレージが手に入るのに加え、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどofficeの代替ソフトが無料でシームレスに使用できる。
(正直officeに年21,300円も払いたくないし、払う価値もないと思っている)
俺が使っているのは、一番安い100GBのプラン。月額290円也。
wordや、PowerPoint、Excelのファイルが送られてきても怖くない。
さすが天下のGoogleである。
③ ほぼ使うことがないアーカイブや動画ども : AWS S3 deep archive
正直、これをお勧めするためにこの記事を書いたと言っても過言ではない。
AWS S3は企業などで主に使用されるクラウドストレージ。
さすがの天下のAmazonだけあって、耐久性は99.999…..%
そんなAWS S3には、「ストレージクラス」という概念がある。
これは、簡単に言えばクラウドストレージのランク付けだ。
- すぐに取り出せるけど保存料金が高い
- 保存料金は安いけど、取り出すのに時間とお金がかかる
みたいな感じ。
今回使用するのは、たくさんあるストレージクラスのうち最も安く、取り出しが面倒なDeep archiveだ。
最も安いリージョン(サーバーの位置)だと1GBあたり0.00099ドル、1TBでもわずか150円弱で保存できてしまう。最高!
そんないいことづくめのように思えるS3だが、一つ大きな制限がある。
データの取り出しに結構お金がかかるという点だ。
だいたい1TB取り出すと4,000円くらい別途でかかる。
よって、頻繁に出し入れする必要があるデータはGoogle Driveなど別のクラウドストレージに保存するべきだろう。
まとめ
まとめると、俺が使っているクラウドストレージは
- Amazon Photos(600円 / 月)
- Google Drive (290円 / 月)
- AWS S3 Deep archive(俺の場合500円くらい / 月)
で、1,500円以内で収まっている。
今後動画が増えていけばその分料金も高くなるが、
自分でNASを管理するの面倒だし、なんだかんだ一番効率がいい構成じゃないかと思っている。
この記事で伝えたいことは二つ。
- 容量無制限のストレージなんて存在しない
- むやみに契約する前に、自分のニーズを調べろ
この記事が少しでも参考になれば幸いだ。