目次
迫りくる睡魔、それは授業中の最大の敵である
ああ、まただ。
教授の声が、まるで心地よい子守唄のように遠のいていく。
まぶたが意思に反して重くなり、視界が徐々に狭まってくる感覚。
隣の席の友人は真剣な眼差しでノートを取っているというのに、こちらの意識はすでに夢と現実の狭間を漂流中だ。
授業中の耐え難い眠気。
これは、全国の中学生、高校生、そして大学生諸君にとって、避けては通れぬ共通の悩みであろう。
何を隠そう、この記事を書いている自分自身も、その「睡眠ぶそかー(睡眠不足の民)」の一人なのだ。
毎日毎日、電車に揺られ長い時間をかけて通学する身としては、慢性的な睡眠不足はもはや相棒のような存在。
授業中に襲い来る強烈な睡魔との戦いは、日々の必須科目と化している。
今回は、そんな自分が身をもって行った「授業中の眠気対策・実地検証」の結果を、同じ悩みを抱えるであろう君たちに、余すところなくお伝えしよう。
わかってる、でも無理なんだ!
「授業中に眠い? それは夜更かししてるからでしょ?」 「早く寝れば解決するじゃないか」
そんな声が聞こえてきそうだ。
確かに、その通りだ。
授業中の眠気の根本原因、その大部分が「睡眠不足」にあることは、百も承知、二百も合点なのである。
夜遅くまでスマホをいじってしまった。
熱中しすぎてゲームの時間が長引いた。
部活動の練習がハードで、帰宅したらもうヘトヘト。
山のような課題やレポートに追われ、気づけば窓の外が白み始めていた。
理由は人それぞれだろう。
だが、この「睡眠不足」という根本原因、そう簡単に排除できるものであろうか?
いや、できない!
それができれば、誰も苦労などしないのだ。
家が学校から遠ければ、どれだけ早起きしても、どれだけ早く寝ようとしても、通学時間だけで睡眠時間は削られていく。
避けられない用事や、締め切りの迫った提出物だってあるだろう。
友人との付き合いや、時には悩んで眠れない夜だってあるかもしれない。
だから、このブログでは、巷に溢れる無責任なアドバイスのように
「睡眠時間を確保しましょう! 生活習慣を見直しましょう! (´∀`)テヘペロ」
などという、現実離れした綺麗事は言わない。
我々は、睡眠不足という現実と向き合い、その上で「どうやって授業中の眠気を乗り切るか」という、より実践的な解を求めるのである。
(前置き、ようやく終了である)
眠気覚ましガチ検証! - 我が身をもって証明しよう
さあ、ここからは本題の検証パートだ。
検証方法は至ってシンプル。
この自分、常習的睡眠不足の遠距離通学生が、リアルな大学の講義を受けながら、様々な「眠気覚まし」とされるアイテムを試す。
それだけである。
「結論だけ早く教えろ!」
そう思う気持ちもわかる。
だが、どうか少しだけ辛抱して、この泥臭い検証のプロセスにも付き合っていただければ幸いだ。
そこには、きっと君の役に立つ発見があるはずだから。
エントリーNo.1:VC-3000のど飴 - 優しい甘さ、しかし…
▲歌手・天童よしみさんのCMでお馴染み。長年の相棒でもある。
まず最初に試したのは、これ。
「VC3000のど〜飴〜♪」
あの特徴的なCMソングで、多くの人が知っているであろう一品だ。
何を隠そう、自分はこのVC-3000のど飴のヘビーユーザーであり、かれこれ小学生の頃からの長い付き合いになる。
近所のコンビニやスーパーで手軽に買え、10個ちょっと入って125円程度というリーズナブルさも魅力だ。
【実食レポート】
授業開始と共に、おもむろに一粒を口へ放り込む。
うん、やはり美味い。
口にした瞬間、レモンの爽やかな酸味と優しい甘さが広がる。
ほんの少し感じる苦味が、また良いアクセントになっているのだ。
喉がイガイガする時や、ちょっと口寂しい時には、これ以上ない相棒と言えるだろう。
【眠気覚まし効果は?】
…しかし、である。
今回の目的は「眠気覚まし」。
その観点から評価すると、どうであろうか。
正直に言おう。
刺激が、圧倒的に足りない。
爽快感もマイルドで、眠気を吹き飛ばすほどのパンチ力は皆無だ。
優しい甘さが、むしろ心地よさすら誘ってしまう始末。
これでは、睡魔の前には無力と言わざるを得ない。
【評価】
眠気覚ましとしては、残念ながら効果は期待薄。
だが、喉の調子が悪い時や、気分転換に口にする分には悪くない、どころか最高。
喉ケア要員として今後ともよろしく、君。
エントリーNo.2 : カンロ ノンシュガースーパーメントールのど飴 - 衝撃との出会い
横文字と伸ばし棒(スーパーメントール)がやけに多い、こののど飴。
メーカーは、個人的に愛してやまない「海苔のはさみ焼き」でお馴染みのカンロ株式会社である。
▲パッケージからも、ただならぬ気配を感じる。
近所のスーパーマルエツにて購入。
20個弱入って203円也。
これもまた、学生の財布に優しいリーズナブルな価格設定だ。
さて、その実力やいかに。
【実食レポート&眠気覚まし効果】
…結論から言おう。
これは、ヤバい。
まず、一粒口に放り込んだ瞬間、形容しがたい独特の風味が口内を支配する。
正直に言って、美味いか不味いかで問われれば、即座に「不味い」と答えるであろう、そんな味だ。
苦味をベースに、わずかな酸味と、申し訳程度の甘みが混ざり合っている。
「良薬口に苦し」とはよく言ったものだが、まさにそれを体現したかのような味わいである(違う)
だが、この味の評価など、次の瞬間に訪れる衝撃の前には些細な問題に過ぎない。
味覚が混乱しているところに**ガツン!**と来るのだ。
メントールならではの、強烈なスースー感が。
これは、尋常ではない。
今まで舐めてきた数多ののど飴の中でも、間違いなく最強クラスの刺激だ。
口の中はもちろんのこと、喉の奥から鼻腔、いや、脳天まで突き抜けるかのような、凄まじい清涼感。
例えるなら、口の中に直接ハッカ油を垂らしたような、そんな感覚に近いかもしれない。
そして特筆すべきは、この強烈なスースー感の持続性である。
まず、飴玉自体がかなり大きい。
直径は10円玉弱ほどあろうか。
これがなかなか溶けないのだ。
普通ののど飴であれば、10分もあれば舐め終わるところだろう。
しかし、こいつは違う。
授業開始から舐め始め、意識してカリカリと噛み砕かない限り、延々と口の中に居座り続ける。
実際に時間を計ってみたところ、なんと45分間も持続したのだ。
これは驚異的と言わざるを得ない。
授業中、この強烈な刺激と格闘している間は、眠気など入り込む隙は微塵もない。
否が応でも意識は覚醒させられ、目は冴え渡る。
もはや、眠いとか眠くないとか、そういう次元の話ではないのだ。
「この刺激に耐えながら眠れるものなら眠ってみろ!」
そう言わんばかりの、圧倒的な存在感である。
エントリーNo.3 : 定番のコーヒー、されど…
▲眠気覚ましの王道。果たしてその効果は?
さて、気を取り直して、次の挑戦者だ。
「授業 眠い 対処法」などで検索すれば、必ずと言っていいほど推奨されている方法。
そう、カフェインの摂取である。
今回は、その代表格であるコーヒーを試してみることにした。
授業前に、学内の自動販売機で缶コーヒーを購入し、講義室へ。
【実飲レポート&眠気覚まし効果】
ゴクリ、と一口。
うん、いつものコーヒーの味だ。
苦味と香りが口に広がる。
これで眠気が覚めるなら、こんなに楽なことはないのだが…。
…結果。
んー、眠い。
まったく、変わらん。
期待していたようなシャキッとする感覚は、残念ながら訪れなかった。
おそらく、これには個人差が大きいのだろう。
自分自身、普段からコーヒーを水代わりに飲むほどのコーヒー好き(カフェイン耐性がついている可能性が高い)であることも、効き目がなかった一因かもしれない。
カフェインに敏感な人であれば、効果を実感できるのかもしれないが、少なくとも自分にとっては、焼け石に水、といったところであった。
残念。
緊急検証終了!
ここで、唐突ではあるが、今回の「授業中の眠気対策・実地検証」を終了することにした。
なぜなら。
エントリーNo.2、「カンロ ノンシュガースーパーメントールのど飴」。
これ以上に強力な眠気覚まし手段が、この世に存在するとは到底考えられなかったからだ。
あの強烈すぎるメントールの刺激。
脳天まで突き抜けるかのような清涼感。
そして、45分以上も持続する驚異的なロングラスティング効果。
これを口に含んでいる限り、物理的に眠ることは不可能であろう。
いや、眠るどころか、意識を失うことすら許されない、そんなレベルの覚醒作用だ。
味は、正直言って褒められたものではない。
だが、目的はあくまで「眠気を覚ますこと」。
その一点においては、他の追随を全く許さない、圧倒的なパフォーマンスを見せつけてくれた。
これぞ、睡眠不足の学生が授業を乗り切るための最終兵器。
そう断言しても過言ではないだろう。
終わりに
今回、最強の眠気覚ましとして認定された「カンロ ノンシュガースーパーメントールのど飴」。
自分は神奈川県某所のスーパーマルエツで購入したが、少し調べてみたところ、どうやらダイソーやマツモトキヨシなどのドラッグストア、コンビニなどでも取り扱いがあるようだ。
比較的手に入りやすい点も、評価できるポイントである。
価格も200円程度と非常にリーズナブル。
これで20回近く、授業中の睡魔との戦いを有利に進められると考えれば、コストパフォーマンスは抜群と言えるだろう。
もちろん、効果には個人差があるかもしれない。
メントールの刺激が苦手な人には、少々厳しい試練となる可能性もある。
だが、授業中の耐え難い眠気に本気で悩んでいるのなら、一度試してみる価値は十分にあるはずだ。
この記事が、日本全国の、睡魔と戦う学生諸君の一助となることを、切に願うものである。
健闘を祈る。
投稿日: 2025年5月6日