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iPadユーザーに朗報!格安SDカードリーダーBOIOTは本当に使えるのか?徹底レビュー
出先での動画撮影。後のデータ管理に頭を悩ませている人も少なくないのではなかろうか。 何を隠そう、筆者もその一人。
愛用するSONYのハンディカムは、残念ながら安価なモデルゆえ、mp4形式での直接撮影が叶わない。
さりとて、撮影のたびにノートパソコンを持ち歩くのは、機動性を著しく損なうため避けたいところ。
このジレンマ、動画撮影を嗜む者ならば一度は直面する壁と言えよう。
色々と調べた結果、「無限コンバーター」なるアプリを用い、iPad上でmp4形式に変換すれば編集が可能になるという光明を見出した。
となれば、次なる一手はiPad対応のSDカードリーダーの入手である。
そして出会ったのが、今回紹介する「BOIOT i-Phone SDカードリーダー」。
これが、想像を遥かに超える掘り出し物だったのである。
BOIOT i-Phone SDカードリーダー
Amazonの広大なデジタルジャングルを探索し、最も安価であったこの製品に白羽の矢を立てた。
販売元は中国のBOIOTというメーカーで、主に充電ケーブルやイヤホンコネクターなどを手掛けているようだ。
正直なところ、一抹の不安がなかったわけではない。
しかし、「まあ、この価格なら失敗しても痛手は少ない」という、ある種の開き直りにも似た心境で、とりあえず購入ボタンをクリックした次第である。
結果として、この判断は吉と出た。
開封の儀!その外観をじっくりと吟味する
さて、手元に届いた製品がこれだ。
一見するとプラスチック製ではあるが、安っぽさは感じられない。
むしろ、メタリックな塗装が施されており、手に取ると意外にもしっかりとした質感が伝わってくる。
洗練されたデザインと言っても過言ではあるまい。
本体には「BOIOT」のロゴがプリントされている。
一部の文字が少々「フヨフヨ」しているように見えるのは、ロゴのデザイン。
挿入口は、標準サイズのSDカードとマイクロSDカードの両方に対応する2 in 1仕様。
これは地味に嬉しいポイントである。
裏面には、MFi認証マークなどがプリントされている。
Appleの定める性能基準を満たしている証であり、iOSデバイスとの互換性や安全性に対する信頼の証左と言えよう。
この価格帯でMFi認証品というのは、なかなかの企業努力ではなかろうか。
(もちろん中国製だから、嘘の可能性も無きにしも非ず)
実録!iPadでの使用感はいかに?
肝心の使い勝手であるが、これも簡単。
iPadのLightningポートに本製品を接続し、SDカードを挿入する。
ただ、それだけだ。
特別なアプリのインストールや、複雑な設定は一切不要。
まるでApple純正アクセサリーかのように、iPadは即座にSDカードを認識してくれる。
iPad標準の「ファイル」アプリを開くと、サイドバーの「場所」という項目に、接続したSDカードの名前が自動的に表示される。
あたかもUSBメモリをパソコンに接続した時のような感覚で、直感的にファイルへアクセスできるのは、実に快適だ。
これならば、デジタル機器に不慣れな人でも迷うことはないだろう。
そして特筆すべきは、その応答性の速さである。
大容量の動画ファイルであっても、読み込みに待たされるという感覚はほとんどない。
サクサクとデータにアクセスでき、作業中の発熱も気になるレベルではなかった。
これは長時間の使用においても、安心感を与えてくれる重要な要素だ。 さらに、この製品には12ヶ月間の保証が付帯している。
万が一の初期不良や故障にも対応してくれるというのは、消費者にとって心強い限りだ。
もちろん、iPhoneでも使用可能であることは言うまでもない。
巷の噂は真実か?Amazon口コミを徹底検証!
さて、ここからはAmazonに寄せられたいくつかの低評価レビューについて、筆者自身の使用感と照らし合わせながら検証していきたい。
「日本語の説明書が付属していなかった」
これについては、現物を紛失してしまったため断言はできないが、おそらく付属していなかった可能性が高い。
しかし、考えてみてほしい。
この価格帯の製品に、至れり尽くせりの日本語マニュアルを期待するのは少々酷というものではなかろうか。
むしろ、説明書が不要なほど直感的に使えるシンプルさこそが、この製品の美点の一つとさえ言える。
どうしても手厚いサポートが必要であれば、それ相応の価格帯の製品を選ぶべきであろう。
「ファイルが再生できなかった」
少なくとも筆者の環境では、ハンディカムで撮影した動画ファイル(AVCHD形式をiPadで扱えるよう変換したもの)は問題なく再生できた。
このレビューをした方が読み込もうとしたファイルが、iOSが標準でサポートしていない特殊なファイル形式であった可能性が考えられる。
あるいは、ファイル自体が破損していたというケースも考えられる。
いずれにせよ、製品自体の不具合というよりは、使用環境やファイル側の問題である可能性が高いと推察される。
「iPhoneで動作しなかった」
筆者は主にiPad(第8世代)で使用しているため、iPhoneでの詳細な動作確認は行っていない。
しかし、iPad OSも最新版(iOS18)にアップデートした状態で問題なく動作していることから鑑みるに、同じiOSを搭載する
iPhoneでも同様に動作する蓋然性は極めて高いと言えよう。
MFi認証を取得していることからも、その信頼性は担保されているはずだ。 このレビューを投稿された方が、どのような状況で「動作しなかった」と判断されたのかは定かではない。
もしかすると、SDカードの挿入が甘かったのかもしれない。
あるいは、iPhone側の設定や、他のアプリとの干渉など、複合的な要因が絡んでいた可能性も否定できない。
単純な製品不良というよりは、使用方法の誤解や、個別の環境に起因する問題であったのではないだろうか。
いや、そうに違いない。 目立った低評価の口コミは、おおむね以上の3点であった。
いずれも、筆者の使用感とは異なるものであり、製品そのものの欠陥を示す決定的な証拠とは言い難いように思われる。
結論:BOIOT SDカードリーダーは「買い」か?
さて、長々と語ってきたが、結論は至ってシンプルだ。
このBOIOT i-Phone SDカードリーダーは、1,000円以下で購入できる製品としては、驚異的なコストパフォーマンスを誇る逸品である。 安価な製品にありがちなチープな外観とは無縁で、むしろ洗練された印象さえ受ける。
そして何より、半年間、それなりに雑な扱いをしてきたにもかかわらず、安定してSDカードを認識し続けてくれているという事実。
これが、その信頼性を何よりも雄弁に物語っている。 正直なところ、この価格であれば、仮に数ヶ月で壊れてしまったとしても、諦めがつく。
「また買えば良いか」と気軽に思えるこの精神的な余裕は、高価な純正品にはない大きなメリットと言えよう。
まあ、そうそう壊れる気配もないので、当分は使い続けることになりそうだが。 さらに、12ヶ月間の保証が付いているというのも心強い。
万が一の不具合にも対応してくれるという安心感は、この種の製品を選ぶ上で重要なポイントとなるだろう。 もしあなたが、iPadやiPhoneで手軽にSDカードのデータを扱いたいと考えているのなら。
もしあなたが、高価な純正品や有名ブランド品に手を出すのを躊躇しているのであれば。
このBOIOT i-Phone SDカードリーダーは、試してみる価値が大いにある。
少なくとも、筆者にとっては、出先での動画編集ワークフローを劇的に改善してくれた、まさに救世主のような存在だ。
あなたのデジタルライフが、この小さなガジェットによって、より快適で豊かなものになることを願ってやまない。